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ヴェルサイユ宮殿 ④/トリアノン宮殿とマリー・アントワネットの離宮 [旅行メモ(パリ)]

池田理代子さんの漫画、『ベルサイユのばら』(8/25、40年ぶりに新刊発売が決定!@_@)
を読んだかたなら、
マリー・アントワネットがこよなく愛したプチ・トリアノンは、是非見てみたいと思われることでしょう。
しかし、オプショナル・ツアーでヴェルサイユへ訪れると、たいていは宮殿内見学で時間切れ。
まず、庭園や離宮までは行ってくれません。
なので、ヴェルサイユへは個人で行くことをおすすめします。

さて、なにしろ広大なヴェルサイユの敷地。離宮まではかなりの距離があります。
そこで、乗り降り自由なプチ・トランという乗り物に乗りました。料金は、大人7.50€。

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この写真は、6年前にヴェルサイユに訪れたときのものです。
このときはお天気に恵まれたので、屋外の写真はこのときのほうが綺麗でした。
そのときの記事はコチラ → http://o-sama-to-hawaii.blog.so-net.ne.jp/2008-05-01

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羊が放牧されているような広大な敷地を進んで行き、最初に着いたのはグラン・トリアノン。

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1687年、ルイ14世の指示に忠実に従った、ジュール・アルドゥアン・マンサールの設計により建設され、
『薔薇色の大理石と斑岩でできた小さな宮殿と快適な庭園』と言われています。

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『鏡の間』
ルイ14世が使用した最後の居室で、王はここで閣議を執り行っていました。
装飾は元のまま保存されていますが、家具調度類は革命時に売却され、
ナポレオンの指揮のもと、他の家具に入れ替えられました。

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『皇后の寝室』
元々はルイ14世の寝室でしたが、その後、マリー・アントワネットの姪の娘にあたる
マリー・ルイーズ(ナポレオンの妻)の寝室となりました。
ベッドだけは、後年、ナポレオンがチュルイリーで使用していたものを持ち込んでいます。

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『ルイ・フィリップの家族の間』
黄色が印象的なこの大きな広間は、ルイ・フィリップが2つの部屋を合わせて作らせたものです。
『皇后の寝室』といい、グラン・トリアノンはカラフルな印象を受けました。

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『孔雀石の間』
この宮殿で最も重要な部屋。
元は老年のルイ14世の小部屋で、その後ブルゴーニュ侯爵夫人の寝室となり、
皇帝の大サロンとなった部屋です。
ロシア皇帝アレクサンドル1世がナポレオンに贈った孔雀石で作られた家具一式が配置され、
この部屋の名前となりました。

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『コテルの回廊』
トリアノンの花壇を冬の寒さから保護するために建造されました。
南側には12のフランス窓があるのに対し、北側には5つしかありません。
24枚の絵画で飾られていますが、そのうちの21枚がジャン・コテルの作品なので、『コテルの回廊』です。
第一次世界大戦後、ハンガリーとの講和条約が調印されたのがこの場所です。

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中庭です。
お天気が悪かったのが残念でした。
『快適な庭園』というだけあって、晴れた日なら気持ち良くお散歩できそうです。

グラン・トリアノンを出て、いよいよプチ・トリアノンに向かいます。距離は歩いて5分くらい。

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『薔薇を持つマリー・アントワネット』 1783年 エリザベート・ヴィジェ・ルブラン作

ルイ15世が愛妾ポンパドール夫人のために建て、
その後、ルイ16世からマリー・アントワネットに贈られた離宮です。
彼女は一部のお気に入りの人間しかここへの出入りを許さなかったため、
出入りを許されなかった貴族たちから不興を買いました。

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6年前に訪れたときは、改修中で入れなかった建物。
階段は、彫刻メドゥーサの頭と、錠前職人フランソワ・ブロショワの作品である
マリー・アントワネットの頭文字の入った手すりによって装飾されています。

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『大食堂』
オノレ・ギベールによる彫刻が施された羽目板で飾られ、
暖炉の上にあるのは、マリー・アントワネットの胸像です。

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『付添いの間』
フォルテピアノとハープが置かれたこの部屋は、遊戯と音楽の間でもありました。

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『王妃の寝室』
最初はデュ・バリー伯爵夫人が、その後マリー・アントワネットが使用し、
続いてポーリーヌ・ボルゲーゼ、マリー・ルイーズ皇后、そしてオルレアン侯爵夫人が住むことになりました。
『麦の穂』と呼ばれる格子組の家具はこの部屋のために制作され、当時の刺繍が保存されています。
(ベッドは復元されたもの)

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『椅子式便器の間』
早い話がトイレですね。大げさなネーミングですが、パンフレットにもそう書いてあります(笑)
1837年にオルレアン侯爵夫人のために設置されました。

プチ・トリアノンの建物自体は小さいものの、敷地は広いです。
敷地内はフランス式・イギリス式の庭園、さまざまな建物が点在していて見ごたえがあります。

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『愛の殿堂』
『ベルばら』を読んだかたならおわかりですね?
ここでフェルゼン伯爵と逢瀬を重ねたんですよっ[揺れるハート]
まっ、ここは嘘くさいけど(笑)

ヴェルサイユ宮殿に個人の趣味を持ち込んだ唯一の王妃、マリー・アントワネット。
特に、1787年にリシャール・ミックに建設させた村里は、彼女の安らぎの隠れ家となりました。

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羊やヤギも飼われていました。

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ホント、広すぎて迷いそうです。
かなり遠くまで行ってしまったので、戻るのに苦労しました。
おかげで、宮殿へ戻ったのも閉館ギリギリ。
急いでギフトショップへ駆け込みます。

前回はギフトショップが楽しくて、欲しいものがいっぱいあったのですが、
今回は時間がなかったせいかよく見ることができなくて、ちょっと不作[バッド(下向き矢印)]
それでも、少しだけお買物。

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右側はノート 4.90€、左側はレターセット 7.50€。
下に敷いているのは、妹から母へのお土産、トラベル・バッグ。
下着などを中に入れて、上部分を折り、ボタンで留めて使います。

ここでひとつ注意点[ひらめき]
もしかしたら、庭園から宮殿出口にあるギフトショップへは戻れないのかも知れません。
最初、スタッフが通路をふさいでいたのですが(『NO ENTRY』と書いてあった)、
同じような人がなだれ込み、終いにはスタッフも呆れて通るがままにしていました。
その結果、お買物出来て助かったのですが、あきらかに閉館間際のドサクサだったので、
『荷物になるし、お買物は最後に~[プレゼント]』なんて思っている人は、
ギフトショップに戻れるかどうか、確認することをおすすめします。

それでは、パリに戻ってディナーへ出掛けます。

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コメント 10

sheri

>しかし、オプショナル・ツアーでヴェルサイユへ訪れると、たいてい宮殿内見学で時間切れ。

↑のことを知っていたら!と悔やまれます。
でも初フランスだったので、自力で行くのはハードル高かったので、やっぱり行けなかったのは仕方ないかなあ?プチ・トリアノン。

仕方ないから絵葉書だけ買って自分をごまかしたので、こんなにたくさんの写真、うれしいです。
堪能させていただきました。

でも広い敷地とはいえ、ここを見るとマリーアントワネットは「籠の鳥」だった気がしてなりませんね。
by sheri (2014-07-20 17:25) 

YAP

トリアノン宮殿がどれくらい離れているのか Google map で見てみましたが、ここの敷地の広さに唖然としてしまいました。
ものすごく広大なんですね。
by YAP (2014-07-20 18:12) 

ふにゃいの

漫画からは想像できない広さでした^^;
楽しくみさせていただきました!
ヨーロッパの建物は
絶対歴史を知ってから行った方が
面白いですね。
by ふにゃいの (2014-07-20 21:31) 

ちょろっとぶぅ

ちょろがお散歩したら、閉館までにもどれっかなぁ~~~(^^;
by ちょろっとぶぅ (2014-07-21 09:35) 

ma2ma2

これだけ広いと1日で見回るのも忙しくなりそうですね!
フランス行ってみたいです(^^)
by ma2ma2 (2014-07-21 11:32) 

kuwachan

お久しぶりです。無事帰国しました。
パリもキョーレツな暑さで(38度位ありました)バテ気味です。
ギフトショップも以前に比べるとステキなものがたくさんありそう。
私が行ったときは絵葉書とかパンフレットとかしかなかったような。
ヴェルサイユまた行ってみたいです。
by kuwachan (2014-07-22 12:32) 

aloha

tochiさま
nice!ありがとうございました。

sakugiiさま
nice!ありがとうございました。

ネオ・アッキーさま
nice!ありがとうございました。

Newsをみるとさま
nice!ありがとうございました。

あっきっきぃさま
nice!ありがとうございました。

sheriさま
私はツアーで行った友人に内容を聞いていたので、
迷わず個人で行きましたが、確かに初フランスでは躊躇しちゃいそうですね。
なので、私も今回、だれでも個人で行けるよう詳しく書かせて頂きました。
誰かの役に立つと嬉しいです。
アントワネットが『籠の鳥』だったというのには同感です。
やっぱり自由がないと、人間としてゆがんでしまいますよね。

tarouさま
nice!ありがとうございました。

YAPさま
ググってもらえましたか!(笑)
グランドキャニオンの自然の広大さには敵いませんが、
人が造ったものとしてはケタはずれですよね。
あんな昔によくこれだけのものを...と驚かされました。

夢の狩人さま
nice!ありがとうございました。
by aloha (2014-07-22 12:43) 

aloha

ふにゃいのさま
>ヨーロッパの建物は歴史を知ってから行った方が面白いですね。
本当ですね!
私も『ベルばら』程度の知識しかありませんが(笑)、
それでも、『ああ~っ、これ漫画で読んだ!』という感じで
楽しかったです(^^)

かずもんさま
nice!ありがとうございました。

ryo1216さま
nice!ありがとうございました。

やってみよう♪さま
nice!ありがとうございました。

ちょろっとぶぅさま
かなり広いですよっ!覚悟して行ってくださいね(笑)

ma2ma2さま
特に写真が好きな方は、回るのに時間がかかりそうですね(^^;)
でも、良い写真がたくさん撮れるると思います。
是非、行ってみて下さい。

siroyagi2さま
nice!ありがとうございました。

makimakiさま
nice!ありがとうございました。

ぽちの輔さま
nice!ありがとうございました。

うさぴんさま
nice!ありがとうございました。

シラネアオイさま
nice!ありがとうございました。

kuwachanさま
おかえりなさいませ!
パリはそんなに暑かったのですか~。
私のときは寒くて閉口したので、まったく逆ですね(笑)
次は気候の良いときに行きたいものです(^^;)
by aloha (2014-07-22 13:04) 

シラネアオイ

こんにちは!
nice!&ご訪問有難うございます!!
by シラネアオイ (2014-07-22 14:39) 

aloha

シラネアオイさま
こちらこそ、nice!&ご訪問有難うございました♪

poohさま
nice!ありがとうございました。

りんこうさま
nice!ありがとうございました。

hatsuneさま
nice!ありがとうございました。
by aloha (2014-07-24 12:34) 

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