初めての金沢、1泊2日 ⑤長町武家屋敷跡界隈と『野村家』 [旅行メモ(国内)]
金沢観光2日目。
お天気にも恵まれて、まずは長町武家屋敷跡界隈を訪れます。
藩政時代に加賀藩の中級武士が暮らしていたという場所です。
長町で唯一、一般公開されている武家屋敷跡、『野村家』
入館料は¥550 ですが、北鉄バス1日フリー乗車券を見せると¥500 になりました。
入館すると、正面にどーんと鎧武者!
前田利家が金沢城に入城したさい、直臣として従った野村伝兵衛信貞。
その野村伝兵衛が能登末森城の戦いで着用したものだそうです。
このお屋敷の一番の見どころは、藩主を招いたという『上段の間』です。
金に糸目をつけなかったという総桧づくりの格天井、
釘隠しは黒柿材の透かし彫りで、細かい細工が。
釘隠しは、別にガラスケースに展示されていたものを見ることができました。
左側4つは鶏かな?右側2つは鳳凰に見えます。
こんな面白いものもありました。
聲桶(こうけい)という、ウグイスの鳥籠を桐箱に入れて、
鳴き声を響鳴させて風情を楽しむものだそうです。
面白いといえば、こちらも。
“武者隠しの間”
こうして見ると通路のようにも見えますが、板敷の両側には襖が入るので、
板敷の部分が隠し部屋のようになり、そこに警護の武者が隠れていたということでしょうか。
こんな優雅な襖なのに、そんな仕掛けがあるとは(@_@)
『上段の間』は入ることはできませんでしたが、こちらのお部屋は入れます。
清々しい日本間には・・・
十五代当主・前田利嗣公筆の掛け軸がありました。
野村家は十一代にわたり、御馬廻組組頭、各奉行職を歴任。
明治4年の廃藩まで続いた由緒深い家柄なのです。
庭園も素晴らしいです。
この濡れ縁は、JRのCMにも使われた場所なんですね!
藩主利家と同じ尾張への郷愁から植えた山桃は、
北陸の地には成育しないといわれていましたが、
ここには樹齢400年以上という山桃があるそうです。
残念ながら、どれがその山桃かはわかりませんでしたが(^^;)
施設内には、鬼川文庫という展示資料館もあります。
この案内図だと左下にあたる場所ですね。
写真撮影OKです。
刀と脇差。
野村家の家紋が入った、家紋散鞘大小。
私は佐伯泰英さんの時代小説が大好きなので、
『おお、これが「目釘を改める」の目釘かー!』としげしげ
銀象嵌牡丹文鐙(ぎんぞうがんぼたんもんあぶみ)
馬に乗るときに足を乗せるものですね。
牡丹文というだけに、全体に牡丹が描かれており、優美な鐙でした。
優美なのは手あぶりも。
菊型手炉(きくがたてあぶり)
これは明智光秀の感謝状。
「このたび、そなたたちの活躍によって、戦に勝つことができた。
そなたが受けた傷の具合はいかがか?十分養生するように。
もっと早く手紙を出すべきだったが、多忙のためにこんなに遅れ、
簡単なものになったことをお詫びする」という内容らしい。
こうした江戸時代のものが、こんな良い状態で残っていることに驚きました。
『野村家』を堪能して、今度は付近を歩きます。
江戸時代より、港からの物資運搬、防火等に使用された大野庄用水。
野村家の庭園では、この水を引き入れて曲水としています。
この界隈の観光パンフレットは、たいていこの道の写真が使われていると思います。
毎年12月から3月中旬までは、雪から土塀を守るために薦(こも)が掛けられ、
金沢の冬の風物詩になっています。
右側の土塀はすでに薦がかけられていますが、左側はまだ準備中。
もと加賀藩士の桑嶋氏住宅長屋門。
中級武士の住宅の風格が現れている立派な門です。
この辺りを歩いていると、
時代小説の中に入り込んだような気分になって、かなり楽しい(*^^*)
さて、そろそろ江戸時代から現代に戻りましょうか。
お天気にも恵まれて、まずは長町武家屋敷跡界隈を訪れます。
藩政時代に加賀藩の中級武士が暮らしていたという場所です。
長町で唯一、一般公開されている武家屋敷跡、『野村家』
入館料は¥550 ですが、北鉄バス1日フリー乗車券を見せると¥500 になりました。
入館すると、正面にどーんと鎧武者!
前田利家が金沢城に入城したさい、直臣として従った野村伝兵衛信貞。
その野村伝兵衛が能登末森城の戦いで着用したものだそうです。
このお屋敷の一番の見どころは、藩主を招いたという『上段の間』です。
金に糸目をつけなかったという総桧づくりの格天井、
釘隠しは黒柿材の透かし彫りで、細かい細工が。
釘隠しは、別にガラスケースに展示されていたものを見ることができました。
左側4つは鶏かな?右側2つは鳳凰に見えます。
こんな面白いものもありました。
聲桶(こうけい)という、ウグイスの鳥籠を桐箱に入れて、
鳴き声を響鳴させて風情を楽しむものだそうです。
面白いといえば、こちらも。
“武者隠しの間”
こうして見ると通路のようにも見えますが、板敷の両側には襖が入るので、
板敷の部分が隠し部屋のようになり、そこに警護の武者が隠れていたということでしょうか。
こんな優雅な襖なのに、そんな仕掛けがあるとは(@_@)
『上段の間』は入ることはできませんでしたが、こちらのお部屋は入れます。
清々しい日本間には・・・
十五代当主・前田利嗣公筆の掛け軸がありました。
野村家は十一代にわたり、御馬廻組組頭、各奉行職を歴任。
明治4年の廃藩まで続いた由緒深い家柄なのです。
庭園も素晴らしいです。
この濡れ縁は、JRのCMにも使われた場所なんですね!
藩主利家と同じ尾張への郷愁から植えた山桃は、
北陸の地には成育しないといわれていましたが、
ここには樹齢400年以上という山桃があるそうです。
残念ながら、どれがその山桃かはわかりませんでしたが(^^;)
施設内には、鬼川文庫という展示資料館もあります。
この案内図だと左下にあたる場所ですね。
写真撮影OKです。
刀と脇差。
野村家の家紋が入った、家紋散鞘大小。
私は佐伯泰英さんの時代小説が大好きなので、
『おお、これが「目釘を改める」の目釘かー!』としげしげ
銀象嵌牡丹文鐙(ぎんぞうがんぼたんもんあぶみ)
馬に乗るときに足を乗せるものですね。
牡丹文というだけに、全体に牡丹が描かれており、優美な鐙でした。
優美なのは手あぶりも。
菊型手炉(きくがたてあぶり)
これは明智光秀の感謝状。
「このたび、そなたたちの活躍によって、戦に勝つことができた。
そなたが受けた傷の具合はいかがか?十分養生するように。
もっと早く手紙を出すべきだったが、多忙のためにこんなに遅れ、
簡単なものになったことをお詫びする」という内容らしい。
こうした江戸時代のものが、こんな良い状態で残っていることに驚きました。
『野村家』を堪能して、今度は付近を歩きます。
江戸時代より、港からの物資運搬、防火等に使用された大野庄用水。
野村家の庭園では、この水を引き入れて曲水としています。
この界隈の観光パンフレットは、たいていこの道の写真が使われていると思います。
毎年12月から3月中旬までは、雪から土塀を守るために薦(こも)が掛けられ、
金沢の冬の風物詩になっています。
右側の土塀はすでに薦がかけられていますが、左側はまだ準備中。
もと加賀藩士の桑嶋氏住宅長屋門。
中級武士の住宅の風格が現れている立派な門です。
この辺りを歩いていると、
時代小説の中に入り込んだような気分になって、かなり楽しい(*^^*)
さて、そろそろ江戸時代から現代に戻りましょうか。
けっこう興味深いものが多く展示されてますね。
北陸は私にとって未開の地なので、こうして勉強させてもらいます。
by YAP (2017-01-09 06:56)
武家屋敷は雰囲気のよい街並みですが、時期によっては人出がもの凄い所ですね(^^)
by ma2ma2 (2017-01-09 10:18)
釘隠しとは初めて見ました、さすがですね~金沢の武家屋敷。行ってみたくなりました。
by BOB (2017-01-09 11:20)
ご挨拶遅れてしまいました。
本年もどうぞよろしくお願いします。
金沢には多くの素晴らしいものが残っているのですね。
拝見できるようになっているのがいいなあ。
行ってみたいなあ。
by ナツパパ (2017-01-09 12:10)
野村家 奥深くて興味深いです^^
こうして紹介してくださると行きたくなるし
行けた時にはさらに楽しめると思います。
この辺りは古き良き時代の金沢の雰囲気が感じられて
ゆっくり歩いたら良さそうですね (^^)
by Kiki (2017-01-09 13:06)
武者隠しの部屋、凄い設えです!
常に油断も隙もならない状態だったのですね。
by kuwachan (2017-01-09 19:29)
見たくなるような趣きのあるものが
沢山あるんですね。
やっぱり金沢いいところです!
by ふにゃいの (2017-01-09 20:00)
みなさま
nice!ありがとうございました。
caverunaさま
nice!ありがとうございました。
YAPさま
金沢は京都と比べられることが多いようですが、
京都とはまた違った魅力のある街でした。
ぜひ行ってみて下さい。
温泉ソムリエ ガラパンさま
nice!ありがとうございました。
ヒデさま
nice!ありがとうございました。
ちょろっとぶぅさま
nice!ありがとうございました。
tessさま
nice!ありがとうございました。
ma2ma2さま
私が行ったときはそれほど混雑していなかったのですが、
人出がすごいときもあるんですね。
今回は空いていてラッキーでした。
BOBさま
私も釘隠しという言葉は初めて知りました。
ただの柱の飾りかと思っていたのですが、
釘が打ってあったのですね。
それをも隠す見事な細工物があるというのはすごい美意識です。
ミーミーさま
nice!ありがとうございました。
ナツパパさま
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
時代小説が好きなので、この界隈はぜひとも見てみたい場所でした。
野村家も見応えがありましたが、
付近をぶらぶら歩くだけでも楽しかったです。
kikiさま
こうした日本家屋で気分が落ち着くのは日本人だからでしょうか?(笑)
特に、縁側に座ってお庭を眺めている時間が良かったです。
野村家は、歴史好きな方はもちろん、
そうでない方にもとても楽しいと思いますので、
金沢へ行く機会があれば、是非(^^)
くぬぎさま
nice!ありがとうございました。
マルコメさま
nice!ありがとうございました。
kuwachanさま
武者隠しの部屋、小説の中だけのものかと思っていました!
本当にこういうのがあるんだ、とビックリ(@_@)
すごいですよね。
ふにゃいのさま
私も金沢がすっかり気に入ってしまって、また行きたいと思っています。
食べ物も美味しいし、観光も楽しいし!
今度は違う季節に行ってみたいです(^^)
ぼんさんさま
nice!ありがとうございました。
by aloha (2017-01-09 21:09)
新年の挨拶が遅れました。
今年もよろしくお願いします。
武家屋敷「武者隠しの間」とか、興味深いものがあるのですね。
金沢ゆっくりまわってみたいです。
by ジャランこ (2017-01-09 22:16)
金沢って忍者寺もあるし、忍者隠しの間のある屋敷もあるし、面白いですね。
by sheri (2017-01-10 00:10)
金沢は武家屋敷をみてまわるの、面白いですよね~^^
そして食べ物もおいしい!
by リュカ (2017-01-10 10:13)
かなり本格的な武家屋敷で、ここまできちんと残っている所ってなかなか無いので貴重ですね。
by 温泉ソムリエ ガラパン (2017-01-11 05:26)
cookieさま
nice!ありがとうございました。
KAZさま
nice!ありがとうございました。
ジャランこさま
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
この武家屋敷はなかなか見応えがありました。
公開されているのはここだけという話ですが、中に入れるのは貴重ですね。
sheriさま
忍者寺、行きたかったです!
拝観には予約が必要だということを知らなかったので、
今回は諦めました(>_<)
次回は必ず行きたいです。
ryo1216さま
nice!ありがとうございました。
いっぷくさま
nice!ありがとうございました。
Mariさま
nice!ありがとうございました。
リュカさま
お屋敷自体も面白いですが、あたり一帯が雰囲気があって良い町でした。
こういうところをゆっくり散歩するのは楽しいです。
食べ物が美味しいというのは、ポイント高いですね!
りんこうさま
nice!ありがとうございました。
rappiさま
nice!ありがとうございました。
ありささま
nice!ありがとうございました。
Sazabyさま
nice!ありがとうございました。
ハレルヤさま
nice!ありがとうございました。
tarouさま
nice!ありがとうございました。
wattanaさま
nice!ありがとうございました。
kiyokiyoさま
nice!ありがとうございました。
SORIさま
nice!ありがとうございました。
poohさま
nice!ありがとうございました。
温泉ソムリエ ガラパンさま
コメント、ありがとうございます。
武家屋敷というものに、たぶん初めて入ったと思います。
やっぱりここは本格的なのですね。
資料館もあって、勉強になりました。
by aloha (2017-01-12 00:35)
佐伯泰英さんの時代小説がお好きなのですね、お勧めの作品はございますでしょうか。
私は畠中さんの若だんなで満足しています(笑)(時代小説とは言えないけれど)
こういうところを歩いているとタイムスリップしたような気分になりそうです。
by kana (2017-01-12 20:31)